2018年9月7日
会 長 笹森ゆき子
総指南役 宮内 一
1 笹森順造によって創建された禮樂堂に於いて修行する門人有志は、「笹森順造直伝兵法 白嶺北天会」を結成した。
当会の名称は笹森順造の雅号にちなむものである。
白嶺は、津軽の霊峰岩木山の別名である。また北天は、津軽の北の空であると同時に岩木山の上に燦然と輝く北斗七星の意であり、それは海を行く者、全て道ゆく者の指標として彼を導く星である。更に、当会の修業目標である一刀流刀兵法に於いて、その位は下段霞の構と軍神御拝之式太刀を以て顕されている根源である。
笹森順造は生前、自身を育んだ津軽の地を限りなく懐かしむと共に、また無量の感謝の気持ちを籠めて、白嶺仙北天の雅号を用いた
本会は笹森順造を深く尊敬し、禮樂堂に於いて、師が理想とした「崇神敬人愛国」及び「一刀圓相無極」の教えに、厳正に従い修行することを趣旨とするものであり、会員はこれに賛同し、そのために修行を志す者である。
本会の名称は、その立場と決意を端的に宣明している。
2 本会は、笹森順造により創建された道場である禮樂堂に伝承された、小野派一刀流剣術(当流は念流・中条流に淵源する由緒ある剣術流儀であって、古藤田派を除く全ての一刀流諸派の源流であり、津軽藩に正統に伝承されたものである)・神夢想林崎流抜刀術(当流は、居合道諸流派の源流である林崎重信創始の長太刀抜刀術の最古型が伝承されているものである) ・直元流大長刀術(薙刀術の古型が 伝承されている) ・渋川流十手術の、精神ならびに技法を正しく修練継承し、更に次代に伝承してゆくことを目的とし結成された。
3 本会は、笹森順造を心から敬慕し、その精神・技法を厳密に伝承せんと希求する禮樂堂門人有志によって構成されている。
本会の構成員である禮樂堂門人とは、笹森順造に対して直接に血判誓詞して入門した者、および、本会に対して同旨の血判誓詞を行なった者を言い、また、この趣旨に賛同した者をも構成員としている。
4 本会は、現在唯一、禮樂堂に於いて上記を志して修練し修行している、故笹森順造の現存する血脈者であり、かつ順造直伝者である笹森ゆき子(笹森順造直系の孫)を会長と定め、更に必要な組織的体制を整えた。
5 本会は、「2」記載の、笹森順造直伝の四流派の精神・技法を厳密に修行し、更に後代に正確に伝承してゆくことを期し、現存する唯一の、順造師からの全流儀免許皆伝・伝承受命者である宮内 一を総指南役とし、同氏の指示のもとに、各流儀の厳密な修行のための師役以下の教授・修練体制を整えた。
6 本会は、会長の統括・総指南役の教授の下、禮樂堂に於いて、日本古武道の清華の一である、四流派の継承発展・伝承が実現されることを期して、全力を尽くすことを、全武道界、故笹森順造に誓うものである。