会長の笹森ゆき子と申します。本会は祖父・笹森順造の残した技と理念を継承していくことを目的に、祖父の直弟子である宮内一総指南役と共に設立しました。弘前藩三代目藩主津軽信政公の頃に伝わり、その後祖父・順造によって継承された4つの流儀(小野派一刀流兵法・笹森順造直伝神夢想林崎流・直元流大長刀術・渋川流十手術)の保存と伝承のため、日々稽古に励んでいます。今後も演武会等への参加を通じて皆様にはお目にかかります。日本古武道の清華の一である、四流儀の兵法の継承発展・伝承が実現されることを期して、全力を尽くして参ります。
※祖父笹森順造は創建した「禮樂堂」道場の理念について、次のように記しています。
「禮」とは神を崇むるの義。「示」とは神を示す。「豊」は、「れい」と読み神前の供物の象。その供物は自らの心と体。「禮」は神を崇め、人を敬い、國を愛する道。「樂」は人心を和する行。
「禮樂堂」道場は1963年12月15日、崇神敬人愛國の実践を念じ、神の教えを受け、聖楽を奏し、一刀流その他の武道を学び、次の時代を担う青少年の心身鍛錬の道場として順造と妻の壽子が私財を投げ打って自邸内に開設しました。月謝を含め営利的活動の一切を禁じ、無償教授を行いました。